「出世する人」と「天狗」で終わる人の差とは

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「出世する人」と「天狗」で終わる人の差とは

仕事で少し成果を出すとすぐに有頂天になり、ニョキニョキと鼻柱が伸びて「天狗」になってしまうビジネスマンを良く見かけます。これは大体入社して4-8年目くらいの中堅社員に多く見られる兆候です。出世する人と天狗になり、出世できずに終わってしまう人の違いを見ていきましょう。

出世が出来ない人、「天狗」の症状としては、以下が挙げられます。

 

  • 周りのサポートがあったにも関わらず、自分だけのお陰で成果がでたと思っている
  • 上司や先輩に対して急にタメ口や失礼な態度をとるようになる
  • メンバーのミスや上司の悪口を頻繁に口に出すようになり、体制批判をするようになる

 

これは「自分がこんなに働いて成果を出しているのに、何故出世できないのか?」といったストレスが表出した結果です。なぜなら「天狗」になる人の多くはある程度、仕事が出来る賢い人間であることが多く、実際は上述のような症状はおかど違いだということを認識しているからです。

なぜなら、

 

  • 周りのサポートがあったにも関わらず、自分だけのお陰で成果がでたと思っている

⇒ そもそも会社の看板を背負って営業しているので、自分だけの力であるはずがない。売れる商品と看板を外しても同じことが言えるのか?

  • 上司や先輩に対して急にタメ口や失礼な態度をとるようになる

⇒ 礼節を欠いた人間が、人の上に立てる訳がありません。仮に立てたとしても、その組織は不健全になるだけです。

  • メンバーのミスや上司の悪口を頻繁に口に出すようになり、体制批判をするようになる

⇒ 悪口や体制批判をし、周りのメンバーに悪影響を及ぼす「腐ったりんご」になります。腐ったりんごが増殖する前に悪の根源である「天狗」を1人を切るか。そのまま「腐ったりんご」が増えるのを口を空けて見ているのか・・・。上司の判断は至極簡単です。

 

あなたが仕事で人よりも成果を出せたのならば、それは誇って良いことです。しかし、それと「出世」は無関係なのです。なぜ出世できないのか。を良く考えることが重要です。

出世できる人は、大きく成果を上げることは「通常運転」として捉えています。それを踏まえて「チャンス」を伺っています。出世する人が伺うチャンスは、ポストが空くときです。前任の課長が異動になったときや、部門が新設されたときなどがそうです。そしていざ人事考課が始まった時に、「評価者」の頭の中に浮かぶ顔たちの中に出世する人は必ずはいるようにしています。

また、「出世する人」は、チーム内で能力が高いため、その「出世する人」が抜けてしまった際の部門の状態についても手を尽くします。せっかく「評価者」があなたを出世枠に入れたとしても、あなたが抜けると、このチームの売り上げやパフォーマンスが激減するから、しばらく彼にはいてもらおう。と考えられてしまったら基も子もありません。

そのため、「出世する人」は必ず「後継者」をチーム内で育成することを始めます。自分が培ったノウハウやコツを信頼できて、ポテンシャルがあると思われるメンバーに教えていくのです。そうすることにより、「出世する人」がチームを去った際や昇格した際にも、その「後継者」があなたのパフォーマンスを引き継ぐという形がとれるのです。

「天狗」で終わる人はその実、「出世する人」よりもこういった思慮が浅いことが多いです。「大天狗」になって成敗(解雇)される前に、あなたの出世を阻害している障壁はなんなのか?を考えましょう。そして、成果をだせるようになったコツやノウハウをあなたの後輩に託して、後継者を育てていきましょう。

これであなたは「天狗」で終わらずに、「出世できる人」になれるはずです。