転職時の面接のコツ

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転職時の面接のコツ

私は面接採用官として、面接開始「3分」で「あ、この人は採用できないな。。」と思ったときにも、最低45分はその転職希望者と会話するようにしています。なぜなら、面接採用官はその面接希望者にとっての恐らく唯一の「コミュニケーションをとった会社に属する人間」になるからです。その唯一の人間、「会社の顔」が面接希望者に対して、そっけない態度をしたり、無礼な言動をとったらどうなるでしょうか。

 

恐らく、その面接希望者は、「この会社は感じ悪いな」、とか、「こんな人間が採用面接官をしているような会社なら、底が知れるな」、ひいてはネガティブな感情を抱いて、その会社の製品やサービスを敬遠するようになると思います。これは人間として当然のことと思います。私も実は何社か私が転職希望者として面接をさせて頂いた企業の中で、態度悪く接せられたせいで、非常にネガティブな感情を頂いている企業があります。逆に非常に面接時に誠実に対応いただいた企業さんには、たとえ不採用という結果でも、好意を持ち続け、たまにその企業の動向などをホームページや、ニュース等で調べてしまうようになります。

 

このため、私は採用面接官として、何人もの転職希望者と面接をしていますが、「誠実に接する」ことと、当社に対して少なくとも興味を抱いてご足労を頂いた恩義があるため、「最低でも45分は会話」することをモットーにしています。ただ、会話が弾めば45分などあっという間に過ぎてしまいますが、途中で結果がわかってしまった面接では、45分を乗り切るは非常に厳しいです。このため、自分の中でだいたい以下のような質問をテンプレート的に事前に用意するようにしています。

 

  • 当社の企業概要 / 業務説明
  • 転職動機
  • あなたの5年先までのキャリアプラン
  • 仕事でピンチに陥った時の状況と、それを解決した経験談
  • これまでの仕事で一番達成感を感じたこと
  • 「前職/現職」の仕事を上手に回すためのコツ

 

だいたい上述の内容を聞けば、45分間の間は持たせられますし、こういうときに「喜怒哀楽」、「達成感」を感じたということを聞けることで、その転職希望者の人間性が把握できます。また、キャリアプランをしっかりと持っているかどうか、ビジネスマンとして成熟度もはかることができます。

転職面接に臨む場合は、自分のこれまでの職歴・経歴と同等以上に、上述のような「自分の人間性」や「ビジネスマンとしての成熟度」も見られることを意識頂ければと思います。