その転職ちょっとまった!まだ現職でやることは残していないか?

 

勘違いして欲しくないのが、あなたをどうしても現職に留めさせようということではないのです。

私が言いたいのは、ビジネスマンとして生計を立てている身であれば、職を変えるということは、些細な事ではなく、人生というライフプランの中で大戦略に位置づけられて然るべきアクションで、慎重に入念な準備のもと動くべきものなのです。

現在職を持っているということは、少なくとも「給料(お金)」は入っており、その大小はあれどもその点は安定しているはずです。ここは当たり前のように思いがちですが、もしも転職に失敗した場合には、この安定収入も危うくなる可能性をはらみます。実際に転職を失敗し、心身ともに疲れ果て、体を壊して入退院を繰り返し、復帰できる頃には貯金も気力も使い果たしてしまった知り合いを知っています。

また、転職した際には、新しい職場の人間関係の再構築や、仕事内容も場合によっては一から覚えなおす労力が発生することもデメリットとして認識しなければなりません。

 

私自身も含めて、転職する際に気がかりなことは、やはり以下の本音Top3だと思います。

 

  • 給料は多くもらいたい
  • 自分にあったより好ましい仕事をしたい
  • 職場の人間関係は良好が望ましい

 

上2つ、「給与額」と「仕事内容」は採用面接の際に必ず説明があり、容易に知ることができます。もしも仮にこれに相違がある場合には、契約違反のブラック企業なので、迷わず労基署に訴えましょう。

ただし、3番目の「人間関係」。これはどうしても事前には判りません。そこで働いている知人等がいる場合は、ある程度は知ることができると思いますが、そんな状況はめったになく、また仮に知人が良い人間関係と感じた環境が、即ちあなたにも当てはまるとは限らないのです。人間関係ばかりは、転職の際のリスクとして必ず残ってしまうことを覚えておいてください。

 

これを踏まえたうえで、下の図を見てください。

まず、一例ではありますが、「現状」は人間関係は良好だが、給与と仕事内容に不満がある状態を示しています。多くの転職希望者がこれにあてはまるかと思います。

次に「転職後」、もちろん給与支給額と仕事内容は転職前に判明しているので、これは前提として上昇します。しかしながら、リスクとしてあった人間関係、職場環境が非常に悪く、転職後にあなたにマッチしないことがわかったケース、この場合はあなたの満足度は低下してしまいます。

 

ではどうするか?

 

前述したとおり、あなたを現職に不必要に留める気は全くありません。むしろ、色々な世界を見て、多くの人に会うことでビジネスマンとして成長できると思っており、転職には賛成です。

 

ただし、仮に転職が上手くいった場合にも、3年後、早ければ1年後に同じ状況に陥ることは無いでしょうか?

理由は明白。あなたが今「くすぶっている状態」の根本原因が解決されていないからです。これでは遅かれ早かれ転職先でも同じ状態に陥り、不満を抱える度に転職を繰り返すいわゆるホッパー(数多く転職を繰り返す人、採用官からは好まれません。)になってしまいます。

現職で上述の給料と仕事内容を向上させること、これこそが向上させるために挑戦することが、根本原因の解決になります。

 

上の図では足りない部分を結果を「見せる技術」を使って、あなたを正しく会社に評価してもらい、仕事内容をより上流に、またそれにともなって給料を上げていく挑戦をしましょうというアプローチを説明しています。
仮にこの挑戦が上手くいった場合には、いざ転職をする際には、もっと高水準の給与レンジをアプローチすることが可能となります。また、挑戦が上手くいかなかった場合でも、この考えかたはどの業種にも当て嵌めることが可能で、今後のあなたのキャリア構築の力になってくれることでしょう。

 

転職を視野に入れて、結果を「見せる技術」を習得・実践しつつ、日々の仕事をしてみてください。きっと視野が広がりますよ。

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