「出世する人」がドラッガーから読み解くこと

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「出世する人」がドラッガーから読み解くこと

ピーター・ドラッガーの話は以前にも「リーダーの条件」と「ビジネスの原則」でも説明しましたが、ここでは出世する人が特に意識しておくべきドラッガーの金言をご紹介します。これはら出世する人が目指す内容でもあるし、出世してリーダーになってからも必ず意識しなければならないビジネスリーダーとしての前提となる要素です。

 

 ドラッガー 「出世する人」が知るべきリーダーとしての要素

ピーター・ドラッカー Wikipedia より

 

本当に強い幹部は裏口から一人で入ってくる。

リーダーとなった暁には、奥まったデスクでふんぞり返ったり、個室に閉じこもって金勘定ばかり。そんなリーダーは断じて必要無い!とドラッガーさんは説いてます。凄く強い言葉です。裏口からという言い回しも、強力なリーダーは裏口から入る方法も知っているし、それくらいの度量もあるということ。出世できる人が目指すべきリーダー像に違いありません。

 

マネジメント(経営管理)の根幹は会社をつぶさないことであり、自らお客をつくる活動のこと。

社員の行動を管理することではない。

社員の行動を管理するためのピープルマネージャだから、売り上げ貢献や問題対応の旗振りなんかしないよ。とのたまうリーダーのなんと多いことか。私はドラッガーのこの言葉に触れて、自分の思っていた会社の矛盾や怒りが正当化されて、溜飲が下りた気がしました。リーダーになればなるほど、会社を潰さないために汗をかいて走らなければならないのです。 これから出世する人には是非覚えておいてもらいたいマインドですね。

 

売れない理由はお客に買ってもらうために必要な2つの基本機能、イノベーションとマーケティングを無視しているから。

非常に難しいが、正しいです。イノベーション(革新)とマーケティング(販売方法)ですね。一番良い例がiPhoneのアップル社でしょう。Windows全盛期だった1990年代末から2000年はじめ頃には、こんなにアップル社が伸びるとは誰が予測したでしょうか。それほどの革新とマーケティングを同社は持ち合わせています。私を含めて出世する人は、生涯をかけてこういう体験を自分のものにして行きたいですよね!

 

パレートの法則
- 売り上げ、利益、クレームの八割は二割のお客からである
- ロイヤルカスタマーを大事にすべき

いわゆる8:2の法則ですね。新規獲得や新事業に熱をあげるのも結構ですが、ロイヤルカスタマーを無碍にしては足元をすくわれます。そして出世する人はそのバランス感覚を常に持っていなければならないのです。会社が熱を帯び、新事業を熱烈歓迎しているときでも、誰よりも冷静にこれまでのロイヤルカスタマーとの良好な関係を保つ意識をしなければなりません。

 

出世する人は上述のような宝の教えをドラッガーから得ています。なんとなく頭の中でわかっている内容でも言葉にすることは難しい。それをまとめちゃっている人がドラッガーです。お勧めビジネス本のページでも紹介しているので、興味があったら是非見て下さいね。